・・・・いつか一緒に


飛行船に乗ろうねって話したこと




覚えてる?




あこがれだったの


単純に、空から眺めるこの星を見たかったからでもあるし


そういう、穏やかな未来に、あなたといっしょに居たいなって


そういう自分になれたらいいな、って思った










クラウドのゆめのなかは、甘いミルクの匂いがした。

そう思ったら満天の星空だった、クラウドの故郷の給水塔。

地上が無いのは不思議なこと、だけどクラウドの心は優しかった


不安定なよどみ、やわらかい流れ、母さんのお腹の中。






クラウドは、いつものクラウドの姿をしていなくて、


小さな小さな、子供のままだった






だけど喋り方もしぐさも、わたしの知ってるクラウドで、


そのことにクラウド自身気付いてないみたいだった、何でもない顔してたけど、きっとすごく苦しいんだってわかった。




とりとめもなく話して、心を飛ばす時間も限界が来て、




クラウドから離れていくとき、振り向かなくて良かった


振り返ったらきっと、泣けてた。







自分の体の感触を取り戻す。

エアリスは知らぬ間に、眠りの森の中で倒れていた。

目は涙でぬれている、片手で拭って起き上がる。






・・・あこがれだったの




恋人みたいに、デートするの


ほんとうはどこでも良かったの


ただ、未来に約束して、明日を楽しみに待ちたいと思ったの






ふわふわ揺れるポニーテールに縛り付けたリボンをはずし、

隠し持っていた真っ白なマテリアを、両手でぎゅう、と握った。

おだやかに木洩れ日が落ちる、冷たい感触をてのひらに感じた。


うつむいて小さく、呟くエアリス。




「・・・・・もうすぐ、全部、わかる」